中国挑戦のザック、チームが悲惨なことに
選手の“爆買い”で世界的な話題を集めている中国だが、凄いのは何も選手だけではない
スヴェン=ゴラン・エリクソンや元名古屋のドラガン・ストイコヴィッチら指導者も超一流どころが揃っており、彼らが中国サッカーの急成長を後押ししているのである。
また、北京国安で指揮官を務めているのが2010~2014年までの4年間、日本代表を指揮したイタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督だ。
ザッケローニ監督はワールドカップ終了後に退任して以来フリーの状態が続いていたが、今年1月、北京国安の指揮官に就任した。
中国スーパーリーグは昨年のアジア王者・広州広大が現在5連覇中だが、北京国安も2009年の優勝チームで彼らはACLの常連にもなっている強豪だ。
だが、ザックはそんな強豪でここまで結果を残せず苦しんでいる。
こちらが開幕からここまでの成績だが…
1節 △0-0 天津泰達
3節 ●0-1 延辺富徳
4節 ●0-3 広州恒大
5節 ○3-0 杭州緑城
6節 △0-0 遼寧宏運
他チームに比べて1試合消化が少ないものの、1勝2分2敗3得点4失点と16チーム中15位に沈んでいるのである。
ザックといえば守備的な文化が根付く母国イタリアで斬新な3トップを採用し、ミランを率いた1998-99シーズンにセリエAを制したほど攻撃的な監督として知られる。しかし中国では5節にこそ大量3ゴールを奪い快勝したものの、その他の4試合360分で無得点となっているのだ。
チームは現役ブラジル代表のレナト・アウグスト、ラウフ、元ブラジル代表のクレーベル、さらにトルコ代表のブラク・ユルマズと、恒大他のライバルクラブに引けを取らない実力派の外国人を擁し、優勝争いに絡んでいけるだけの戦力を保有しているのにもかかわらず、である。
まだ5試合といえばそれまでかもしれない。しかし、入れ替わりの激しい中国サッカー界のこと、目に見えた結果を残さなければすぐにでも居場所を失ってしまうだろう。
http://qoly.jp/2016/04/27/alberto-zaccheroni-beijing-guoan?part=2
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