1: Egg ★ 2019/06/17(月) 14:37:46.71
規格外のサイズを持つゴールキーパーを目の当たりにした。法政大GK中野小次郎(20歳、3年)。その身長は、なんと201センチもある。

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6月12日、総理大臣杯の出場権をかけたアミノバイタルカップ関東大学サッカートーナメントの準々決勝。筑波大との一戦で、法大のゴールを守ったのが中野だった。

■チーム救うビッグセーブ

バスケットボール選手のような長い手足。コーナーキックの際、ゴール前に密集する180センチ台の“大柄”な選手と並んでも、その大きさは格別だ。ゴール前へ浮き球のクロスボールが入れば、誰にも邪魔されることなくボールに触ることができる。

高さだけではない。オウンゴールで同点とされた直後の後半14分、筑波大FW森海渡(1年)が中央をドリブルで突破し、ゴールへと迫った。1対1の場面、右足で放たれた地をはう鋭いシュート。瞬時に右へ跳び、右手でゴールの外へとはじき出した。まさに言葉の通り、ビッグセーブ。大事な場面で勝ち越し点を許さなかった。

利き足は左というレフティーGK。現代サッカーで求められる「11番目のフィールドプレーヤー」としてビルドアップに加わり、正確にボールを配給していく。パサーとしての技量も申し分ないようだ。

ただ後半の終盤に一度だけ、中央のMFへ送ったパスがインターセプトされ、あわやカウンターを食らいそうな場面があった。その時は相手選手がボールコントロールにミスし、浮いたボールが手にあたりハンドの反則でプレーは途切れた。

試合は延長戦まで戦い抜き2-2の同点。決着はPK戦へと持ち込まれた。

味方選手が1人失敗し、決められたら試合終了となる5人目。筑波大のキッカーが正確にゴール右隅へと蹴ったシュートを、長い手をスッと伸ばして何事もなかったようにセーブした。チームの危機を救う、またしてもビッグセーブだった。

結局PK戦は13人目まで続き、中野はその後はシュートを止めることはできなかった。というより、冷静かつ正確に左右の隅を射抜いていく筑波大のキッカーたちをほめるべきだろう。そして法大の13人目の選手のキックがゴール枠を外れ、勝負は決した。

国内では例をみない身長2メートルを超える大型キーパーである。JリーグではFC東京の波多野豪が198センチ、ベガルタ仙台GKシュミット・ダニエルが197センチが最も目立つところだが、過去にもGKで2メートル台はいない(※フィールド選手ではガイナーレ鳥取に在籍したFW畑中槙人=現在はアルビレックス新潟シンガポール=が205センチ)。

現在、世界一流のGKは大型化の傾向にある。ドイツ代表ノイアー(バイエルン)が193センチ、ベルギー代表クルトワ(チェルシー)は199センチ、スペイン代表デヘア(マンチェスターU)は192センチ、イタリア代表20歳の新鋭ドンナルンマ(ACミラン)は196センチ。さまざまな要素が求められるキーパーという役柄ゆえ、身長だけで断じることは早計だが、それでも「サイズ」は大きな武器にほかならない。

試合後、敵将、筑波大・小井土正亮監督が中野のプレーを絶賛した。

「フル代表に入ってほしいような素材ですよね。1年前はまだ体が動いていない感じでしたけど動くようになった。PKもあのコースを触りましたからね、あの止めたやつなんか。素晴らしいキーパーですよ、成長した。彼なんか(来年の)オリンピックにも十分いけそうな」

法大の長山一也監督も中野の話題になると「ここ3試合くらい(1番手で)使っています。将来は日本代表にまで行ってもらいたい素材」とニヤリ。未完の大器は覚醒しつつあるようだ。

そこで敗戦に唇をかむ中野に近寄り、声をかけた。

6/17(月) 11:00配信 日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190617-06161184-nksports-socc

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