1: Egg ★ 2019/03/20(水) 06:45:21.90
──中国での日々はいかがですか?
「とても満足している。仕事も、環境もいい。広州はとてもモダンな都市だ。気候がよくて、緑や花も多く好感が持てる。中国に対して私と異なる印象を持っている人もいるが、それは実際に来たことがないからだと思う。中国はポジティブに変わっているよ」

──サッカーに関しては?
「私が来たときには、すでにサッカーへの巨額投資が始まっていた。彼らは本気でチームを強くしようとしていて、年々レベルは高まっている」

──日本のサッカーは今もフォローしていますか?
「もちろん。名古屋はここ何年か苦しんでいるようだが、今年は大きなことを成し遂げるかもしれない。名古屋で一緒にプレーしていた、大岩剛監督が鹿島を率いてACLを制したこともすごくうれしかった。それから、川崎は実に興味深いスタイルで、見事にJ1連覇を果たしたね」

──日本代表については?
「アジア杯決勝でカタールに敗れたが、ハンドでPKが与えられるなどアンラッキーだった。カタールがいいサッカーを披露し、驚きを提供したのは事実だ。しかし決勝で日本が敗れたのは、それほど悲観すべきことではない。若い選手の多いチームだったが、可能性を見せた。日本のスタイルは私好みだ。高い技術をベースに、スピード、知性、連係を駆使して相手を崩していく。アジア杯での彼らの出来には賛否両論あるだろう。ただ私は、若い日本にとって、準優勝は胸を張れるものだと思う」

──確かに日本代表は、ロシアW杯を終えてから世代交代を迎えています。
「なかなか簡単にはいかないものだけど、今の日本代表は前向きにそれを進めているように見える。あくまでこれは私の個人的な見解だが、例えば中国では、ほとんどの人が今のことしか考えていない。しかし日本のサッカー界は長期的な展望に立ち、未来を見据えているね」

──長年住んだ日本のことは恋しくなりますか?
「ああ、ものすごく。日本は私の第二の故郷だ。現役時代に美しい時間を過ごし、監督としては名古屋に史上唯一のリーグ優勝をもたらすことができた。すべてが素晴らしい経験だ。日本の文化を知れたのは、自分の人生にとって非常に大きなものとなった」

──最も恋しいものは?
「すべてだね。食事、人々、彼らの行ない、落ち着いた生活......。今は中国で仕事をしているが、私の心の中には、いつも日本が息づいている。その思い出は絶対に忘れることはない。いずれまた、日本に戻りたいよ」

──あなたの帰りを待っているファンもたくさんいます。
「それは、私と日本のファンが常に心を通わせ、互いを理解し、リスペクトしていたからだと思う。現役時代の私は、プロのフットボーラーとして『観戦しているファンに、いかに楽しんでもらおうか』と、いつも考えていたんだ。私がそう思い、実際にプレーすることでサポーターは喜び、心が通じ合う。彼らがどれほどサッカーに情熱を傾けているかも知っているよ」

──今でも、ベンチ前からボレーシュートを蹴ろうと思うことはありますか?
「いや、もうやらないよ。あのときも、とっさに体が動いたんだ。結果的に信じられない"ゴール"を決めてしまったわけだけど(笑)。正直、私はボールを大きく返そうとしただけなんだ。あのシーンの前に、われわれは大きなチャンスを逃していた。選手がクロスボールにボレーを合わせられなくてね。それが私には簡単なシュートに見え、なぜ外したのか理解できなかった。そんなことを考えているところにボールがやって来たから、『ボレーはこうやって打つんだよ』と教えようとしたのかもしれない」

──話を日本代表に戻しますが、彼らがさらに成長していくには何が必要でしょうか?
「どこかのマネをする必要はない。日本人のサッカーを突き詰めていくべきだ。日本には独自のスタイルがあると私は思う。スペイン、ドイツ、ブラジルなど、どこの模倣もしなくていい。日本には優れた環境があり、選手は幼少期からしっかりと指導を受けている。Jリーグも成熟していて、そこから欧州に巣立っていった選手たちは数え切れない。それは長期的な成功であり、今後もアイデンティティを失わずにいてもらいたいね」

3/20(水) 6:10配信 週プレニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190320-01084460-playboyz-socc&p=1

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