1: 名無し@サカサカ10 2018/10/13(土) 16:48:21.69 _USER9

94ac4a81[1]

日本代表のパナマ戦と、その4日後に行なわれるウルグアイ戦のテーマは「融合」だ。森保ジャパン初戦(コスタリカ戦)のメンバーに、ロシアW杯に出場した欧州組を混ぜ合わせ、馴染ませようとする意図がある。

 だが、ロシアW杯に出場した欧州組の中で、パナマ戦でスタメンを飾った選手は大迫勇也(ブレーメン)と原口元気(ハノーファー)の2人に限られた。主力部隊はウルグアイ戦に温存したのだろう。パナマ戦は、融合と言うより若手にチャンスを与えた試合という印象だ。

 出場した選手が、自らの立場を誰よりもわきまえているようだった。南野拓実(ザルツブルク)、伊東純也(柏レイソル)、室屋成(FC東京)らはよく攻め、よく守った。大真面目に頑張っていた。原口元気も、南野、伊東、堂安律(フローニンゲン)、中島翔哉(ポルティモネンセ)ら若手アタッカー陣の台頭に刺激を受けているようだった。

 選手の「格」で上回るのは原口だ。しかし彼は今季、所属クラブで出場機会を十分に得られていない。森保監督からの評価が、堂安、中島より劣っていそうなことも、パナマ戦に先発起用されたことで察知したに違いない。お尻に火が点いた状態に置かれていることは、その勤勉なプレーをとおして浮き彫りになるのだった。

 3-0というこの日のスコアは、スタメン定着を狙うアタッカー陣の競争意識によるものだろう。前半42分、青山敏弘(サンフレッチェ広島)のパスを受けた南野が反転しながら放った先制ゴールも、後半40分、原口のドリブルから生まれた3点目のゴールも、競争意識が奏功した結果と言うべきだろう。

 日本の3ゴールはすなわち、論理的に奪ったゴールというより、ノリ、勢いで奪った得点に見えた。それはそれでとてもよかった。しかし、強いチームに見えなかったことも事実だ。

 パナマのガリー・ステンペル監督が、試合後の会見で語った「内容的には3-0で敗れた試合には見えない」との見解に賛同したくなる。

 森保監督のサッカーとは何なのか。相変わらずそれが見えない。「臨機応変」「柔軟な対応」そして「全員攻撃、全員守備」。森保監督がこれまでの会見で述べたサッカー的な話はこの3つに集約される。

 最初の2つは、広島時代に愛用した「3-4-2-1をなぜ代表チームにも適用しないのか」と問われた際の返答だ。答えになっているようで、なっていない。AとBを両方使い続ける理由は何なのかという問いに、そう答えたのならわかる。だが、片方しか使っていない場合は、もう一方を使わない理由を答えることがコミュニケーションの常道だ。4-2-3-1的な4-4-2をなぜ採用するのかという問いに答えていることにはならない。

 パナマ戦の試合後、「我々がやろうとしていること」という言い方をした森保監督だが、それはいったい何なのか。ピッチ上にこれまでとの違いが明確に描かれているならともかく、実際には選手のプレーを俯瞰しても、指示の中身は見えてこない。たいした作戦はなく、選手任せに戦っているように見える。規律というものが見えてこない。

つづく

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181013-00010005-sportiva-socc&p=1

続きを読む