1: 名無し@サカサカ10 2018/09/07(金) 06:13:43.19 _USER9
"神様"は見抜いていた。今季ここまでなかなか調子の上がらない鹿島アントラーズ、ロシアW杯でベルギーに競り負けた日本代表に共通する日本サッカーの"問題点"を――。

ジーコが鹿島アントラーズに帰ってきた。

16年ぶりのテクニカルディレクター就任から3週間。愛するクラブの現状を"サッカーの神様"はどう見ているのか。そして、ロシアW杯で数々の激闘を演じた日本代表について、元日本代表監督として何を語るのか。

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■全員がハードワークし、常に戦い続けることで勝ってきたクラブ

――16年ぶりに鹿島に戻ってきました。オファーを受けたときのお気持ちは?

ジーコ 帰ってこられてうれしい。正直、戻ってくるとは思っていなかった。クラブが新たな一歩を踏み出すタイミングで、自分のことを思い出してくれて感謝している。短期ではなく、長期的なビジョンをもって取り組むつもりでいる。全身全霊をかけて協力したい。

――テクニカルディレクターに就任されて3週間。ご感想は?

ジーコ このクラブにも時代と共にいろんな変化があり、人々の考え方も変わった。今いる人の考え方や価値観の下で、新たな改革をしなければならない。自分が感じたことはすべてフロントに伝えた。あとはクラブがどのようにアプローチしていくかになるだろう。

ただ、当然ながら選手もスタッフも、このクラブの歴史を知らなければならない。今いる大半の選手は鹿島のブランドが確立された後に入ってきた人たちだ。そうなるまでにどれだけの人々が汗と涙を流し、このクラブをつくってきたのか。そこからどのようにして勝者となる道を歩んできたのか。それを知らなければならない。

そして、これからも勝者であるためには、常にタイトルを取り続けなければならない。そのためにはクラブに携わる全員がプロフェッショナルとしての意識を持つ必要がある。

――成績が低迷(8月30日現在7位)している理由についてはいかがですか?

ジーコ 3週間ですぐに原因がわかればいいが、そう簡単にはいかないのがサッカーだ。ただ、試合を見ていると明らかに相手の勢いのほうが勝っている。闘争心は強く、献身的にハードワークしている。鹿島はクラブワールドカップで世界2位(2016年)になったクラブ、と見られており、相手にすれば鹿島に勝てば勲章になる。

一方で鹿島の選手たちは慢心というか過信というか、試合はいつでも勝てるという気持ちがどこかにうっすらあるように見える。8月24日のジュビロ磐田戦もそうだった。彼ら(磐田)は全員がハードワークし、その頑張りがあって後半ロスタイムの同点弾につながった。小さな部分だが、頑張るか頑張らないかは結果に大きく反映されるのだ。

――かつての鹿島とは違う?

ジーコ ホームゲームであれば相手を圧倒し、主導権を握ったものだ。あれだけのサポーターが後押ししてくれているわけだから、相手には何もさせず、呼吸すらさせないくらいの勢いでやらなければならない。1点を取ったら、2点、3点とたたみかけたものだが、その勢いも今は見受けられない。

どんな時代も根本的に変わらないのは、相手よりも走ること、相手よりも戦うことだ。当然、技術は必要だが、うちにはそれだけの選手たちがそろっている。ただし、技術だけで勝とうとしたり、鹿島のユニフォームを着ていれば勝てる、という変な思い込みがあったりするようではいけない。

鹿島はもともと全員がハードワークし、常に戦い続けることで勝ってきたクラブだ。今は初心を忘れたというか、基本的なことができていない。

――Jリーグ誕生当時はどうやってそういった意識を植えつけたのですか?

ジーコ サッカーには3つの結果しかない。勝つか、負けるか、引き分けだ。そして、勝った者しか評価されないのがこのスポーツだ。私はフラメンゴでも、ブラジル代表でもそう教育されてきた。サッカーにおいて最も重要な評価基準はタイトルをどれだけ取ったかだ。たとえどんなに技術的にうまくても、タイトルを取っていなければ評価されない。それは鹿島でもずっと言い続けてきたことだ。

勝つことがどれだけ重要なのか、それによって投資が増え、設備がよくなり、自分たちの置かれている環境も変わってくる。そのことを選手たちは強く自覚しなければならない。そして、勝つために重要なのが日々の練習だ。神から与えられた才能を無駄にしてはいけない。

つづく

9/7(金) 6:04配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180907-01070140-playboyz-socc

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