1: 名無し@サカサカ10 2018/08/09(木) 19:04:41.69 _USER9
【AFP=時事】今年5月、サッカーアルバニア1部リーグのスカンデルベウ・コルチャ(KF Skenderbeu Korce)はここ8年で7度目のリーグ優勝を果たし、紙吹雪が舞う中、大喜びしてトロフィーを掲げた。

20180809-00000004-jij_afp-000-4-view[1]

 しかし、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するすべての大会に10年間出場できなくなったことで、その歓喜はすっかり遠い思い出になった。これは、UEFAがこれまでに科してきた処分の中で最も厳しいものだ。UEFAはまた、サッカー史上最悪の悪行とする八百長に関して、100万ユーロ(約1億3000万円)の罰金処分をスカンデルベウに科した。

 UEFAの倫理・規律委員会は、3月に漏えいした報告書の中で「このクラブは、これまでの歴史で誰も行ったことがないほど多くの試合で八百長をしてきた」と記している。

 スイス・ローザンヌ(Lausanne)にあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)が、6月に今回の出場停止処分は未定となっている上訴を待つまでもなく効力を発揮する見込みと認めたことで、スカンデルベウに残っていたかすかな希望は絶たれた。

 7月にヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)の予備予選戦に進むことを期待していたスカンデルベウのアルディアン・タカイ(Ardian Takaj)会長は、この裁定がクラブにとって「死の宣告」以外の何物でもないと語った。

 15世紀にアルバニアで活躍した軍の指導者スカンデルベグ(Skanderbeg)の名にちなむこのチームは、同国のクラブとして唯一ヨーロッパリーグのグループステージに進出した経験を持つ。

 スカンデルベウが今後の欧州サッカー界から締め出されたことにより、熱狂的なファン層は心を打ち砕かれた。今年2月、彼らのうち数千人は同国南東部コルチェ(Corce)にあるクラブの拠点に集まり、「われわれの夢を奪わないでくれ」と主張していた。


■八百長の疑惑は53試合

 試合に関連する賭博の不自然な動きを追跡し調査する賭博不正検知システム(BFDS)によれば、2010年以降に行われた53試合でスカンデルベウに八百長があったとUEFAは見積もっている。

 UEFAはこれらの八百長について「継続的かつ周期的に行われた」と述べており、国内リーグや欧州カップ戦、さらには「親善試合さえも」含まれていたと明かしている。

 スカンデルベウのスタッフや選手は無実を主張し続けているが、多くの試合には長年の疑惑が持たれている。

 例えば2015年7月に行われた試合で、スカンデルベウは北アイルランドのクルセイダーズ(FC Crusaders)に90分を終えた段階で2-1とリードしていたが、その命運は急転した。

 UEFAによれば、試合中に4ゴール以上が決まるという条件にこの試合の終了時点で「数十万ドル」が賭けられていたという。クルセイダーズは、スカンデルベウのDFとGKが簡単なミスを犯したことで後半アディショナルタイムの数分間に2ゴールを挙げ、試合は2-3になった。

 クルセイダーズのGKショーン・オニール(Sean O'Neill)は当時、ツイッター(Twitter)に「今夜行われた試合をUEFAが調査しなかったらおかしい」と投稿していた。

(続く)

続きを読む