サッカー_01

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1: 2018/04/18(水) 07:35:12.31 ID:CAP_USER9
突然、日本代表監督を解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ。解任会見を開くこともなく、いまだ沈黙を保っている。しかし、クロアチアのメディアには本音を語っていた。インタビューしたのは、クロアチアのスポーツ紙『Sportske Novosti』(スポルツケ・ノヴォスティ)のトモ・ニチョタ記者。ハリルホジッチが2010年夏から10カ月ほどディナモ・ザグレブの監督を務めた当時は、番記者として批判する立場にあったが、今では良好な関係を続けている。そんなニチョタ記者が解任されたばかりの日本代表監督に直撃し、独占インタビューに成功。4月14日付の同紙に掲載されたインタビュー全訳を掲載する。そこにはハリルホジッチの驚きと失望が見え隠れしていた――。


〈記事本文〉

 ここ数日、ヴァイッド・ハリルホジッチは電話に出てくれなかった。ワールドカップ開幕までわずか2カ月、日本代表監督を解任されたことは彼に影響を及ぼしたのだ。ようやく昨日(注・4月13日)になって連絡が取れたが、疲れた声で話す彼は失望を隠すことが難しいようだ。

「ショックを受けたよ。本当にショックだ」

「多くを話したくはないね。数日後には東京に行く。問題を解決して、そのあとに自分の心の中にある事柄について話すつもりだ」

 ヴァハ(旧ユーゴスラビア諸国でのハリルホジッチの愛称)はそのように語ったが、失望の一部分を我われにも明かしてくれた。

「ショックを受けたよ。本当にショックだ。そんなこと(解任)が起こる前触れは本当に何もなかった。何もだ。すべてはスムーズに進んでいたし、我われはワールドカップに向けて準備をしていた。開幕までのスケジュールについても計画していた。それなのに『もうあなたは代表監督じゃない』と(日本サッカー協会は)言ってきたんだ。何と言えばいいのか分からない」

――日本サッカー協会で発表された、いわゆる公式な説明によると「ドレッシングルーム内における代表監督と選手たちの関係、コミュニケーションに障害があり、これ(解任)は緊急介入であった」ということになってます。代表監督と選手たちの間はそこまで悪化していたのですか?

「分からない。まったく。選手が何か不満を持っているとは感じていなかった。もしかしたら、起用されなかった選手は不満だったのかもしれないが、誰が知るというのかね? 今の状況を解決しない限り、すべてについて話したくない。もしかしたら、近いうちに起きたことすべてに関して何かしら新たな知見を得るかもしれない。話せる時が来たら、詳細について私は話すつもりだ」

4/18(水) 7:00配信 文春オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180418-00007052-bunshun-spo
「秩序がある日本で解任されるとは……」

 しかし、いずれにしても彼には同じことが二度も起こってしまった。ワールドカップを前にして解任された、ということだ。8年前にはコートジボワールで、今回は日本で。(注・2008年夏にコートジボワール監督に就任し南アフリカW杯出場権を獲得したが、本大会前の2010年2月に解任)

――おそらく、あなたはワールドカップを前に二度解任された世界でも珍しい監督なのでは?

「いや、その二つのケースは比較できないな。アフリカ(コートジボワール)ではベンチに座ってから24試合目に、最初の敗北を喫して解任された。しかし、それがアフリカだ。あちらでのケースは何らかの形で予想されることだろうし、起こり得ることも分かるだろう。結局のところ、大統領(ローラン・バグボ)が解任を決めた。あれは政治的決定だったのさ。そのように物事が運ぶこと、政治がストーリーを仕立てることは君も分かるだろう。だったら、解任されたところで簡単に呑み込めるものだ。

 しかし、それが日本で起こるのならば、秩序があり組織化された国でそのようなことが起こるのならば本当にショッキングだ。まだ私は自分を取り戻すことができない。(最終予選では2次予選の)1位同士でワールドカップ進出を懸けて戦い、グループ首位となって本大会出場を決めた。すべてが正常な流れで来ていたんだ。そしたら、青天の霹靂のように『解雇』だ。分からない。本当に私には説明ができない」

「日本人の歩みが遅いので、私は注意してきた」

 とはいえ、最近のハリルホジッチとの会話の中で、彼がそこまで楽観的でも幸福感に満ちあふれているわけでもなく、日本サッカー界のある事柄が気に食わないという印象を我われは抱いていた。それを彼は公言もしていた。選手のクオリティはもっと高いと期待していた、協会の野心はもっと強いと期待していた、といったように。

「経済的に世界で最も強い国の一つとして、かつ安定した国として、日本はサッカーにもっと投資しなければならないと私は口酸っぱく言ってきた。多くの日本より貧しい国、小さな国が、ある点で先に進んでいる。日本人の歩みが遅いので、私は彼らに注意してきた。若い選手の育成から、その先のことも……。

 一方で、(日本では)勝ち続けること、ワールドカップのグループステージを突破することが期待されている。私は見てきたものを率直に話してきた。ある者にとってはそれが気に食わなかったのかもしれない。ただ、自分が思ってもいないことを話すことなど私にはできなかったんだ」
「日本人とすべてを解決する必要がある」

 オファーが尽きないと我われは予想しているが、ヴァハは間もなく新たな仕事を持つことになるのだろうか?

「もちろん、オファーはあるし、既に連絡も来ている。しかし、現時点では新たな仕事について考えていない。まずはしっかりと休みたいんだ。それから、どこで何をやろうか考えようと思う。ゆっくりと。まずは日本人(日本サッカー協会)とすべてを解決する必要があるし、時間はある。こうなるなんて予想していなかった」

 今のところ、(彼が話せるのは)これだけだ。元雇用者とあらゆることを明確に解決した時、彼を苦しめるすべてのことが表沙汰になるかもしれない。だが、明らかに多くのことに彼は苦しんでいる。

翻訳/長束 恭行


引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1524004512

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