[2.13 欧州CL決勝T1回戦第1戦 バーゼル0-4マンチェスター・C]

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は13日、決勝トーナメント1回戦第1戦を各地で行った。マンチェスター・シティ(イングランド)は敵地でバーゼル(スイス)と対戦。MFイルカイ・ギュンドガンの2ゴールなどが決まって4-0で完勝し、ホームで行われる3月7日の第2戦にはずみをつけた。

今季のプレミアリーグでは、第27節終了時点で79得点という圧倒的な攻撃力を見せ、2位と勝ち点16差で首位を独走中のマンチェスター・C。この日は、スイスリーグ2位のバーゼルの本拠地に乗り込み、変わらぬ得点力を見せつけた。

前半6分、攻撃意識の高いバーゼルがFWディミトリ・オベリンの単独カウンターで抜け出すと、同7分には素早いトランジションからFWラヒーム・スターリングがドリブルで相手陣内に侵入。相手のクリアで浮いたボールをFWセルヒオ・アグエロがボレーで狙い、さっそく決定機をつくった。

すると前半14分、早々にスコアを動かす。MFケビン・デ・ブライネが左CKを鋭く蹴り込み、ニアサイドでマークを外したMFギュンドガンがヘディング。角度のない難しいシュートだったが、見事にネットを揺らして見せ、アウェーチームが先制点を奪った。

さらに前半18分、左サイドを突破したスターリングのクロスは相手DFが頭で触ったが、ボールはファーサイドへ流れる。PA内で待っていたFWベルナルド・シルバが胸トラップで浮かせると、飛び出したGKの動きを見て左足を一閃。GKトマシュ・バクリクはわずかに触れたが、ボールはネットに吸い込まれた。

マンチェスター・Cはなおも止まらない。前半23分、アンカーに入ったMFフェルナンジーニョの持ち上がりはリベロのDFレオ・ラクロワがスライディングでクリア。ところが、絶妙な位置にポジションを取っていたアグエロがボールを拾い、右足ミドルシュートを狙うと、ゴール左隅に突き刺さった。

3点ビハインドでハーフタイムを迎えたバーゼルだったが、後半立ち上がりにMFモハメド・エルユヌシがミドルシュートを狙い、この試合で初めての枠内シュートを記録。6分には、スターリングが最終ライン裏に抜け出すも、猛スピードで戻った守備陣が対応して難を逃れた。

それでも後半8分、マンチェスター・Cが4点目を奪う。相手ブロックに侵入したアグエロがゴール正面右寄りを攻め上がって、中央のギュンドガンにパス。背番号8が正確なトラップから右足で持ち出し、落ち着いたフォームでミドルシュートを繰り出すと、ボールはGKの手を華麗に巻いて2得点目となった。

マンチェスター・Cは後半12分、スターリングに代えてFWリロイ・サネを投入。1月27日に行われたFAカップ4回戦のカーディフ戦で相手の悪質なタックルを受けて足首を負傷し、各種報道で全治4~6週間とされていたドイツ代表アタッカーだったが、わずか2週間余りでの復帰となった。さらに同18分、デ・ブライネに代わって負傷明けのMFダビド・シルバもピッチに立った

一方のバーゼルは後半22分、MFバレンティン・シュトッカーのクロスにオベリンが頭で狙ったが枠外。その後もPA内に抜け出したエルヌユシのシュートがGKエデルソンに阻まれるシーン、オベリンの強烈なミドルが枠を捉えるシーンなど、惜しいチャンスを立て続けにつくった。

マンチェスター・Cは後半28分、PA左深くを突破したアグエロがマイナス方向にクロスを送ると、ギュンドガンが低く押さえたダイレクトボレー。ハットトリック達成かと思われたが、右隅を突いたボールはGKバクリクが見事な横っ飛びでかき出した。

マンチェスター・Cは後半40分、アグエロを下げてMFダニーロを入れ、フォーメーションを4-2-3-1に変更。ギュンドガンが“ゼロトップ”気味に最前線に入った。そのまま危なげなく試合を終えて4-0で完勝。初の欧州CL制覇に向けて好スタートを切った。
2018-02-14_08h49_40

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180214-01650520-gekisaka-socc
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