337: U-名無しさん@実況・\(^o^)/です 2015/12/11(金) 11:36:12.84 ID:PG4aNEmy0.net
大久保がJリーグと日本代表を一刀両断
⇒【現場記者の目】得点王・大久保が日本代表に苦言! 若手FWを一刀両断、ハリルは「アジアを知らない」(フトチャン)

3年連続J1得点王の大久保が日本代表を一刀両断

 2015年の日本代表は1月のアジアカップ(オーストラリア)準々決勝敗退に始まり、指揮官交代、2018年ロシアワールドカップ2次予選での停滞、東アジアカップ(武漢)最下位と本当に苦しみ抜いた1年だった。

 得点者を見ても、本田圭佑(ミラン)の10点が最高で、岡崎慎司(レスター)が7点、香川真司(ドルトムント)が4点と依然として3枚看板への依存が顕著だ。宇佐美貴史(G大阪)が2点、武藤嘉紀(マインツ)と原口元気(ヘルタ)が1点ずつと若手アタッカー陣はまだまだ発展途上と言っていい。

 2013~2015年にJリーグ3年連続得点王の偉業を達成した大久保嘉人(川崎F)は「コンスタントに点を取れる選手は90分間、頭を休ませてない。常に考えながらやっているかどうかが成否の分かれ目」だと断言する。

「マインツで2シーズン連続2ケタゴールを取ったオカ(岡崎)もそうだけど、足が遅いし背もちっちゃいから、どうやったら点を取れるかどんな時も考えてる。それを切らさず90分やるのはホントに疲れるけど、やり続けるしかない。若い選手はそういう準備ができてないんじゃないかな。自分の技術だけで押し切ろうとしてるけど、それじゃあダメだから。

 宇佐美に関しても、今季序盤の勢いはすごかった。だけど俺は『そのうち落ちてくるから』と言い続けてた。点取り屋は研究されるし、自分に物凄いプレッシャーがのしかかる。それでたいがいの選手に伸び悩む時期が来る。過去2年間を見ても豊田(陽平=鳥栖)や千真(渡辺=神戸)がそうだったけど、今年の宇佐美もそうなってしまった。

 そうやってズルズル行かないためには、何よりメンタルが大事。『絶対取るんや』っていう強い気持ち。それと、さっき言ったように頭を休ませてちゃいけない。シーズン終盤にガンバと対戦した時の宇佐美は、ボールが出てきた時に止まってた。

 1人引きつけて動けば相手は置き去りになるし、1人抜いたことになるのにそういう動きをしてなかった。ゴール前にも行ってなかったね。点が取りたけれはそうするでしょう。もちろん宇佐美だけじゃなくて、そうなっちゃう選手は多いよね」

 大久保は日本人FW陣の問題点をズバリ指摘。若手を力強く鼓舞していた。

「代表はクラブチームみたい」「Jリーグは今のやり方じゃダメ」

 大久保が3年間で67ゴールを固め取りし、圧倒的な決定力を示していてもハリルホジッチ監督と日本サッカー協会は彼を招集しない。強引に若返りを推し進めようとしているからだ。

 その方向性も分からなくもないが、彼は目下33歳。2018年ロシア大会の時は36歳で、ドイツ代表のミロスラフ・クローゼ(ラツィオ)やコートジボワール代表のディディエ・ドログバ(モントリオール・インパクト)も同年齢で大活躍している。大久保にもこうした存在になれる可能性が十分あるのだ。本人にもそういう強い自負がある。ゆえに「代表には世代交代なんかない。今、いい選手を使わないといけない」と苦言を呈するのだ。

「今は代表が1個のクラブチームみたいになっているよね。抜擢した選手がガーンと来れば、ハリルさんは『こいつは俺は育てたんだ』と言えるし、そういう喜びがあるかもしれない。だけど、代表ってそういうところじゃない。もし海外に行って選ばれるんだったらまた行くよ。まあ難しいけどね」と彼は苦笑いしつつ、今の流れを疑問視していた。

 ハリルホジッチ監督は12月2日、5日のJ1チャンピオンシップの際、「Jリーグはテンポが遅いし、アグレッシブさが足りない」と発言。国内リーグのレベルアップの必要性を口にした。その考えが海外組重視の背景にあるのだろう。そういう考え方に大久保も多少なりとも理解は示したものの、強豪国の真似だけしていても本当の成長にはつながらないという確固たる信念は持っている。

「Jリーグのレベルを上げたいなら、今のやり方でやってたらダメやと思います。日本はすぐ他の国の真似をしようとするけど、日本のやり方でやったらええ。サッカーの特徴も違うんだから。フランスもイタリアもスペインも選手の特徴やスタイルは違う。『ドイツのやり方でやろう』とかそんなの絶対いかんし、離される一方だよ。向こうの方が進んでるんやから。参考にする分にはいいけど、『日本はこうなんや』ってものを、自信持ってやらないといけないよね。

 フォルランも言ってたけど、日本人ってみんな走って頑張って規律を守っていう特徴がある。外国人にはそれがない。実際、フォルランも大変だったと思うけど、外国人が日本に来て活躍するのはすごく難しい。そういう良さや強みをきちんと理解して、レベルアップを考えていかないと現状はよくならない。俺はそう思いますよ」

「ハリルさんはアジアを知らない」「代表戦は長く感じる」

 ハリルホジッチ監督は世界基準を視野に入れ、ボール奪ってタテに速いスタイルを実践しようと躍起になっている。が、それが逆にアジア予選で苦戦する一因になっているという見方もある。

「アジアでは相手が引いて守ってくるけど、ワールドカップだと反対になる。日本は違った2つの戦いを求められる」と中村俊輔(横浜FM)も話したが、まさにその難しさが日本代表の長年のジレンマなのだ。

 中村憲剛(川崎F)も「みんな監督のサッカーに合わせよう、アピールしようといっぱいいっぱいになっているように見える。最近はあんまり躍動感が感じられない」と危惧していた。やはり大久保も同じような不安を抱いているという。

「『前に速く行け』って言われても、ちょっと厳しいやろと思うね。相手が引いてるのに。アジアはアジアの戦い方をやった方がいいと感じる。ハリルさんはアジアの経験がないから分かんないのかもしれないけど、2次予選がああいう状況だからこの先が怖いですよ。シンガポール戦やカンボジア戦を見ても分かるけど、『日本にはこうしたらいい』っていうのがアジアではもう知れ渡っている。最終予選の相手はレベル的に一緒くらいのチームが来るから、ホントに怖いですね。

 正直、自分が今の代表に入ったらどうするとか想像つかないけど、代表へのモチベーションは今もすごくある。戻りたいんだったら結果を出し続けないといけない。若手とは違うし、そうしないと選ばれないから。最近の代表戦を見てると、なんだかすごく長く感じる。『まだ20分なんだ』って。そういう状況は変えたいですよね」

 そこまで熱く日本代表のことを語るベテラン選手もそうそういない。それだけ大久保はまだまだ燃えたぎっているということだ。そういうエネルギーや情熱は確かに今の日本代表に欠けている点だ。ハリルホジッチ監督も彼の復帰をそろそろ真剣に考えた方がいいのかもしれない。

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