1:YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2017/07/27(木) 18:46:30.58 ID:CAP_USER9.net
今夏の移籍市場でマンチェスター・Cがサイドバック(SB)への投資積極的な投資を行っている。

右サイドには当時DF史上最高額タイの5000万ポンド(約73億円)でイングランド代表DFカイル・ウォーカーが加入。ブラジル人DFダニーロは2650万ポンド(約38億5000万円)とも言われている。さらに左サイドにはフランス代表DFバンジャマン・メンディを獲得。移籍金はDF史上最高額を更新する5200万ポンド(約75億4000万円)と報じられた。高騰するSBの移籍金について、大手メディア『ESPN』が1つの見解を示している。

2015-16シーズンにレスターが優勝したときのSBコンビは同メディアによると、わずか200万ポンド(約3億円)。ジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・Cと単純な比較はできないが、レスター優勝の偉大さ、グアルディオラ監督がSBの強化に多額の費用を必要としたこと、ここ3年で移籍市場の異常なインフレが起きたことは伺える。さらに攻撃的なSBと守備的なSBの市場価値に開きがあることも言えるだろう。

ほとんどポジションが発明された時からずっと、SBは最も魅力的でないポジションとされてきた。元イタリア代表FWジャンルカ・ヴィアリ氏はかつて「右SBは一般的にチームで最も下手な選手だ」と語った。元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏もすべてのSBは失敗したウイングか、もしくは失敗したセンターバックと言ったという。

これは基本的に真実だと言える。チームのベストプレーヤーがSB、というチームは滅多にない。一般的にSBにいる理由は他のポジションで優れたパフォーマンスを見せられなかったからか、幼少からそこで育成されたからという場合が多い。ブラジル代表DFマルセロや元ドイツ代表フィリップ・ラーム氏などは大きなクラブで育ち、若いときにコンバートされている。他にもオーストリア代表DFダビド・アラバは中盤にタレントひしめくバイエルンではSBだが、代表では常にミッドフィールドにいる。

キャラガー氏のポイントに戻ると、“失敗したセンターバック”型のSBはほとんどいない。トニー・ピューリス監督率いるウェスト・ブロムウィッチは例外だ。実際彼のSBはほとんどセンターバック。これは彼がDFに高さを求めているからで、大多数のSBはダイナミックで攻撃的、ウイングのような働きをする。

では、現代的なSBとはどんなものだろうか? SBはオールラウンダーに最も近い選手と言える。天性のボックス・トゥ・ボックス型MFはほぼ絶滅したと言え、そういった何でもやれる要素はSBのものになっていった。SBはどんな分野でも傑出した点のない(もしあれば違うポジションで起用されるだろう)、同時に特定の欠点を持たない選手である。

つまり攻撃的SBはスピードに富み、ライン際をアップダウンするスタミナを持っている必要がある。さらに敵陣では精確で丁寧なクロスを供給する能力が求められる。同時にディフェンスセンスを併せ持ち、相手のベストプレイヤーかもしれないウイングに、1対1で勝つ能力が必要となる。

これらの、フィジカル面、テクニック面、守備戦術面での要求要素の組み合わせが、SBが世界で最も需要あるポジションの1つになる理由だ。しかしそれでいて、彼らはピッチ上で1番レベルの低い選手であることも多い。

攻撃的SBのコンセプトは新しいものではなく、20世紀半ばからあったものだ。4-4-2のフォーメーションの隆盛ともにサッカーのスピードはどんどん上がっていき、ここ数年のプレッシングスタイルの流行でゲームのスピードはさらに上がった。
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