1: 2017/06/23(金) 21:38:18.00 ID:CAP_USER
 既視感があったと言うべきだろうか。またしても韓国がからんだサッカーの試合で、“暴力沙汰”が勃発(ぼっぱつ)した。5月31日に埼玉スタジアムで行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦第2戦で、済州(韓国)の選手やスタッフが、浦和の阿部勇樹や槙野智章らに襲いかかった事件のことだ。

中途半端な処分…理由は暴力傾向に目をつむってきたから?

 試合は浦和が延長戦の末、3-0で勝ち、2戦合計3-2で準々決勝に進出したが、敗れた済州側の行動は試合中から常軌を逸していた。

 終了間際に両ベンチの反対側のサイドで小競り合いが起きると、済州の控え選手だった白棟圭がビブス姿のままピッチを横切って阿部の顔面にジャンピングエルボーを見舞った。

 試合後には観客席に向かって喜びを爆発させた浦和の選手に済州の選手やスタッフが乱闘を仕掛け、体当たりしたり、ペットボトルを投げつけたり…。数人に追いかけ回された槙野は入退場のゲートに逃げ込んだ。

 浦和から抗議文を受け取ったアジア・サッカー連盟(AFC)は今月9日、試合中に退場となりながら乱闘に加勢した趙容亨に6カ月の出場停止と罰金、阿部に肘打ちした白棟圭は3カ月と罰金、浦和選手を殴った権韓真には2試合と罰金の処分をそれぞれ科し、クラブにも4万ドル(約440万円)の罰金を命じた。

 個々の選手に出場停止処分を科すのは厳罰といえるが、一方で“被害者”である浦和にも2万ドル(約220万円)の罰金を科したのはいただけない。サッカー界でも「けんか両成敗」が建前となっているが、今回の場合は、「非」は一方的に済州側にあるからだ。

 こうした中途半端な処分となったのには、サッカー界が韓国の暴力傾向に目をつむってきた背景があるように思われる。冒頭で「既視感」と表現したのも、そのためだ。

まるで同じ構図…相手をリスペクトする文化がない?

 2013年6月に韓国・ソウルで行われたワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選の韓国-イラン戦では、試合前から両チームの舌戦がヒートアップ。韓国選手の一人は記者会見で「イランの主将には血の涙を流させてやる」などと過激な言葉も口にした。

 しかし、試合はイランが1-0で勝利し、W杯切符を手にした。敗れた韓国も得失点差でウズベキスタンを上回り、W杯に出場できることになったが、試合後にはスタンドの韓国サポーターも巻き込んで、両チームが一触即発の状態に。

 喜びを爆発させたイラン選手の1人が韓国ベンチに近づいたところ、怒った韓国チームのスタッフがその選手に暴行を加えた。

 まるで、今回の浦和-済州と同じ構図ではないだろうか。済州の趙城煥監督は「(得点した)浦和の選手がわれわれのベンチ前に来て、刺激するようなセレモニーをしたため」と説明し、「負ける者のマナーもあれば、勝利する者にもマナーが必要」と強調した。

 延長戦で勝ち越した浦和の時間稼ぎのボールキープをしたことに対し、済州の選手が激高したという見方もあるが、それもサッカーでは一般的な“戦術”にすぎない。

 納得がいかないと悪態をつく韓国サッカー界には、「負け」を素直に受け入れたり、相手をリスペクトしたりする文化がないのではないかと疑いたくなる。

 イラン戦後には、両チームの協会が国際サッカー連盟(FIFA)に相手の傍若無人ぶりを訴える事態となったが、下された処分は定かではない。

http://www.sankei.com/west/news/170623/wst1706230003-n1.html

(続く)

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延長後半、乱闘騒ぎに加わり、浦和の阿部勇樹(中央下)にエルボーを見舞って一発退場となった、済州のDF白棟圭(中央の青ビブス)=埼玉スタジアム(撮影・山田俊介)
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試合終了後、小競り合いとなり済州の選手に追われる浦和・槙野智章(手前)=埼玉スタジアム(撮影・山田俊介)
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試合終了後、小競り合いとなり済州の選手に追われる浦和・槙野智章(右)=埼玉スタジアム(撮影・山田俊介)
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