1: Egg ★@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 11:41:49.33 ID:???*.net
ワールドカップのアジア2次予選のシンガポール戦が12日、敵地で行われ、日本が3-0で勝利して、グループEの首位に立った。

6月のホームでまさのドローに終わった相手だが、本来のシンガポールとの実力差を考えると、勝ち点「3」を奪って当然の試合だが、しっかりと勝ち切ったことは評価できる。両サイドを高く保ち、サイドの基点をうまく作りながら、攻撃の流れとサポートの意識をチーム全体で共有できていた。それらのきっかけを作ったのが、ボランチで起用された浦和の柏木陽介の存在だった。

先月の中東遠征から3年8か月ぶりに代表復帰した柏木は、この日、長谷部誠とのダブルボランチで起用された。
ワンタッチのシンプルなプレーを心がけ、縦への効果的なスルーパスを何本も通して、シンガポールディフェンスを揺さぶった。
そして柏木の魅力は、パスを出すだけでなく、そこから自分も動きだして何かができる部分。かなりの距離を走った。

アイデアを持ったゲームメイカーでもある。左足が利き足で、バリエーションが豊富だから、相手ディフェンスからすれば、何をやってくるのか読めずに嫌だろう。リズムの作り方やバランスの保ち方の上手さも目についた。

この試合で柏木が与えたインパクトは、日本代表に選ばれていた頃の遠藤保仁を彷彿させた。
今後、ボディコンタクトが強い強豪国を相手に、どれだけゲームをコントロールできるかを見てみたいが、チームに待望の新鮮なピースが見つかったような気がした。

今後、ボランチのポジション争いは、長谷部、山口蛍、柴崎岳の中で競われていくだろうが、柏木は面白い存在だ。
 
5年9か月ぶりに代表復帰、ワントップで先発起用された鹿島の金崎夢生も、前半20分に見事な左足ボレーシュートで代表初ゴールを決めた。
柏木よりも結果を出した金崎に注目が集まるのかもしれないが、今回、7人が召集されたFW争いにおいて金崎が存在感を示したか?と聞かれれば、まだまだ物足りない。

動き出しのタイミングが合っていないケースが多く、余裕がある場面でオフサイドのミスも冒した。
90分間、使われた中で決めるべき局面は、他にもあったが決め切れなかった。岡崎慎司と比べると連携力も決定力も落ちる。

ただ、岡崎―香川真司のコンビよりも、金崎―清武弘嗣の組み合わせの方がシンプルにプレーするので、ボールを持ちすぎる傾向にある岡崎―香川よりもチームとして攻撃のリズムは、つかみやすいのかもしれない。
 
同じくFWで対照的だったのは、スタメン起用された武藤嘉紀と後半に途中交代した宇佐美貴史の2人だ。

武藤は、ドイツで結果を出していることからプレーに自信が満ち溢れ、前を向き果敢に仕掛けた。
点を取りたいという気持ちがプレーに現れ、こういうタイプのFWは日本には少ないだけに、ハリルホジッチ監督に評価されているのも理解できる。

対して宇佐美は、コンディションの悪さが目立った。ドリブルという突破力で、流れを変えることができるプレーヤーだったが、その持ち味を出せないでいた。
ガンバ大阪の長谷川監督が言っていたが、宇佐美は体脂肪率を下げることをハリルホジッチ監督から指摘されたが、その取り組みを始めて以来、コンディションが低下。10分間くらいしか満足に動けない状態だという。

私も宇佐美と同じような失敗をした苦い経験がある。横浜マリノス時代のオズワルド・アルディレス監督が、ある一定の体脂肪率を守ることを義務付けた人だった。
ベストパフォーマンスを発揮できる体脂肪率には個人差があるが、それを一律に制限したため、私も無理に体脂肪率を落とした結果、コンディションを狂わせ、逆に試合で動けなくなった。

宇佐美の努力や気持ちもわかるが、まずコンディションを取り戻さねば、FW争いに生き残れない可能性もある。

いずれにしろアジア最終予選からロシアワールドカップを戦うメンバー選考に重点を置いた戦いは、17日のカンボジア戦までだろう。
そこから先は、固定メンバーで戦い、チーム内の連携と戦術、戦略を高めていくべきで、当落選上にいる選手にとって、カンボジア戦が自己アピールのできる最後の舞台となる。

 (文責・城彰二/元日本代表FW)

THE PAGE / 2015年11月13日 9時0分
http://news.infoseek.co.jp/article/thepage_20151113-00000001-wordleafs/?p=1

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